皆さん、こんにちは。

一年で最も心地よい季節になりました。少し肌寒いときもあり、身も心も引き締まる思いがします。

さて、先日、ある事業承継セミナーに参加してきました。事業を後継者に円滑にバトンタッチするには、どのようにしたらいいのかという内容の研修会でした。今のところ事業そのものはとても好調なのに後継者がいないために廃業せざるを得ない、もったいない事例の会社（特に中小・零細企業）が多いそうです。そのように休廃業する企業の約3分の１は、平均利益率を上回る業績をあげているとのことです。

　親族などの後継者候補がいる場合
①　企業の将来の展望や指針
②　自社の株価の評価算定　…　株価とともに相続財産の全体を把握（相続税の試算）
③　先代所有の株式の承継方法　…　生前贈与や事業承継税制の活用（税金対策含む）
④　先代の勇退　…　会長や顧問職への移行、退職金の支給

　後継者候補がいない場合
①　企業の将来の展望や指針
②　親族以外（役員・従業員）の承継検討　…　株式の買取り、借入保証の問題　
③　第三者への売却　…　事業引継ぎ支援センターの利用
④　同業他社への事業譲渡

後継者の選定及び育成は、早目に着手されることを強くお勧めします。特に、お子さんがいる場合は、小さい頃から将来を見据えておかないと、そのときになって（成人してから）「どうするのか？」といきなり切り出しても、心の準備、必要な知識の習得、職務経験、人生設計等いろんな面で手遅れだと思われます。

日本の中小企業がさらに活躍して、特に地方の地域発展に貢献してくれることを期待します。